エンジンオイル&エレメント交換                                              2008/10/12
                                                            84,809km

夏前に、OHしてあったFキャリパーへ交換しようと
したのですが、キャリパーをハウジングにとめている
19mm頭のボルト2本、赤丸側が死ぬほど固く、
こりゃリフトで上げての作業じゃないと厳しいなと
中断しておりました。
どちらも19mm頭のボルトですが、
赤丸側はM16&ネジロック塗布の為に無茶苦茶
固くしまっておりまする・・
青丸側はM14で少しだけ細く、タイヤハウス内の
スペースでも何とか緩める事は可能でした。

メンテにはうってつけの季節になりましたので、
今回リターンマッチです!

負けっぱなしでは男がすたるという事で!笑
前回インパクトレンチでも歯が立たなかった事を踏まえ、
原因を考えてみました。
・コンプレッサー(1馬力)の圧が弱い!?
・インパクトレンチの能力が低い!?

という事で、エアーに頼らないハンドインパクトレンチを
導入。2kgのハンマーでガツンといけば外れてくれる筈!?
ハンドインパクトレンチの先端部です。
ハウジングの矢印部分に工具が入るように逃げの部分が
あるのですが、それでもソケット、エクステンションバーの
組み合わせによっては、ボルトの頭にソケットがしっかり
入りません。
力が少しでも逃げないようにと、ジャッキアップする前に
ハンマーでガツンとやってみました!
あれ、緩んでくれません!泣
ハンマーをしっかり振れる体勢になっていないからか、
何度かガツンとショックを与えてみましたが、やはり緩んで
くれません。
困ったと思いつつ、何とか外すにはどうしたらよいかと
無い知恵を絞り、前回緩められなかった原因を今一度
考えてみました。
やはり、作業体勢が悪く、力をしっかり伝えられなかった
のが原因と思い、写真のような強硬手段に!笑

前回KO負けとなっていたブレーカーバーを、パンタグラフで
押し上げる作戦です。SNAP-ONブレーカーバーのリターン
マッチでもありますね~

グリグリとジャッキを上げていくと、ブレーカーバーがしなる、
しなる。大丈夫かと思いつつ、ブレーカーバーの強度テスト
のような状況の中、「バキッ!」と凄い音がして、やっと
緩んでくれました。

反対側は押し下げる方向で力が加えやすい事から、
ブレーカーバー+延長パイプでえいっと力を加えて
緩める事に成功!

工具好きの私ではありますが、どうしてもという時には
ごめんよと思いながらも、こんな無理をしなければいけない
時もある訳で・・
手強いM16ボルトが外れましたので、ジャッキアップして
タイヤを外し、今度は青丸部分です。ご覧のような狭い
スペースですが、長めのストレートメガネレンチで緩め
られます。
緩んだ後は、ラチェットメガネがあると作業が捗ります。
入手していたキャリパーには、まだ極上状態の
ブレーキホース(青線の部分)も付属してましたので、
せっかくなので、これも交換する事に!
ブレーキラインを切り離す事になりますので、フルードが
できるだけ落ちてしまわぬよう、リザーバータンクの
キャップを外してビニールを挟んで締めこんでおきます。
ブレーキホースの金属パイプとゴムホースは、
写真のような状態で連結されてます。
ゴムホース側の17mm部分をスパナで押さえ、金属パイプ
側の11mmフレアーナットを、フレアーナットレンチで
緩めます。
緩めた後、ステーに位置決めしているコの字のプレートを
引き抜き、ホースとパイプを切り離せば、ブレーキラインを
取り外す事ができます。
ゴムホース上側は、エンジンルーム側からアクセスします。
切り離したらフルードが垂れてきますので、急いで
パイプの先にビニール+輪ゴムを装着しておきます。

ブレーキフルードは塗装への攻撃性が強いので、
塗装部分に着いてしまったら、すぐに拭取り&洗い流しが
必要です。
助手席前側は、タイヤハウス内からトライするも、
どうしても手と工具が入らず、急がば回れという事で、
エアークリーナーBOXを外す事にしました。

エアマスカプラー外し、ダクトのバンドを緩め上蓋を外します。
赤丸部分2箇所の10mmナットを外した後、BOXを助手席側と
斜め上側に向けてグリグリやって外します。
BOXを外した後の画像です。赤丸のゴムグロメットに、
エアークリーナーBOX下部の凸部分が刺さる構造なので
斜め上側に向けてグリグリやった訳です。

赤丸部分の横に、レンチが見えますね。
BOX撤去しても作業スペースはこんなもんなので、
フェンダー越しのつらい状態で、頑張ってブレーキラインを
切り離します。
キャリパー側での作業風景です。
17mmの薄めのスパナ、11mmのフレアーナットレンチが
必要です。
11mmフレアーなんて、国産では見た事無いサイズでは
ないかなと!?

フレアー側は、スパナでやったら十中八九舐めてしまいます
からね!
やっとキャリパーが外れました。
ブレーキダストで真っ黒け!
今回は古いキャリパーで使っていたパッドを移植します。
パッドを押さえているスプリングプレートは、ドエルピンで
押さえられてますので、これをピンポンチで叩いて抜き取り
ます。
外したプレートとピンです。
ピンはサンドペーパーで磨き、挿入し易くしておきましょう!
最近ブレーキが鳴くなと思っていたら、パッドグリスが
がびがびになってました。
左側のように古いパッドグリスを削り取り、ピストンの
当たる部分に薄くパッドグリスを塗ってやります。
パッドを外したキャリパー内側です。
ピストン頭が錆び、パッドグリスをガビガビに
してしまった感じですね。

ダストシールは破れていませんが、ピストンの動きは
渋く、OHしたキャリパーへ交換する事による、スムーズな
ブレーキが期待できます。
OHしてあったキャリパーを装着し、程度の良いブレーキ
ホースを使ってブレーキラインを接続します。
命に関わる部分なので、全ての接続箇所を慎重に
接続していきます。

黒戦車(赤戦車も)にはAte社製のキャリパーが装着されて
おり、ブリーダープラグが3つも付いてます。
ブレーキラインが全て接続できたら、ブレーキフルードの
エアー抜き作業です。

yamaさんのHPで知った、パワーブリーダーを使って
加圧でエアー抜きです。一人で作業できるし、エアーは
抜きやすいし、お勧めの逸品です。
http://www.geocities.jp/mbw124note/RB-OH.htm
パワーブリーダーにフルードを入れ加圧しておき、
その状態でキャリパーのブリーダープラグを緩め、
ブレーキラインに入っているエアーを根気良く抜いて
いきます。ここでは11mmメガネレンチが使い易いです。

私はブリーダープラグを緩める際、キャリパーを
ゴムハンで軽く叩いてエアーが抜けやすいように
しております。
キャリパー左右でブリーダーは計6箇所、複数回に渡って
念には念を入れてエアー抜きします。

エンジン始動してブレーキペダルを何度も踏み、カッチリ感を
確認します。

最後にフルードリザーバータンク内のフルードレベルを確認し、
少なければ補充をしておきます。
エアークリーナー再装着
タイヤ取り付け
せっかくなので、前後デフロック機構のフルードも新油に
交換しておきました。こちらでもパワーブリーダーが大活躍
です。
こちらのブリーダープラグは10mmサイズです。
Gをいじるには、ホントにいろんなサイズの工具が必要で・・笑

ゆっくり、慎重に、夕方に作業が終了しました!

  ※ 命に関わる箇所ですので、安易にはDIYをお勧めできません。
  ※ 本文にも書きましたが、ブレーキフルードは塗装を痛めますので、ご注意を!
  ※ 作業後、問題ないか試走で確認しておきましょう!
   
   走行距離が延びてくると、キャリパーのダストシールやピストンシールがくたびれてきて、ブレーキの
   フィーリング悪化や引きずりなどに繋がります。これでまた、当分安心してGに乗る事ができるかなと!?
   私の、いや、SNAP-ONブレーカーバーのリターンマッチは、無事に勝利する事ができました!!
   
   自己満足度:120点!!

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